Facebookのチャットボットへの取り組みはこれまでも注目を集めてきましたが、同社は現在、ユーザーから批判を受ける可能性が高い新たな機能を準備しています。Facebookのメッセージング製品担当副社長であるデビッド・マーカス氏は、ダブリンで開催されたWeb Summit 2016において、企業がMessengerを通じてユーザーに直接広告を掲載できるようにする準備を進めていると述べました（CNET経由）。
マーカス氏によると、Facebookユーザーは今週中にもニュースフィードに広告が表示されるようになり、そこからクリックして企業とのMessengerでの会話に直接参加できるようになるという。しかし、最大の変化は、ブランドとの会話を開始した後に起こる。
ユーザーが過去にメッセンジャー経由でブランドとコミュニケーションをとったことがある場合、そのブランドはスポンサーメッセージの送信料を支払うことができるようになる。
しかし今回の変更により、Facebookは企業によるユーザーへのスパム行為を防ぐための安全策を導入しました。企業がユーザーに連絡を取り、再度やり取りしようとした場合、ユーザーはその会話をブロックできるようになります。
しかし、Facebookは、これらの新たな取り組みにおいてユーザーのプライバシーを最優先に考えていることを必ず認めるだろう。Facebookは、企業を即座にブロックできる機能によって、プラットフォームを活用する企業が質の高い広告を作成し、ユーザーにとって価値のあるメッセージを提供することを促せることを期待している。
このような特典は魅力的に聞こえるかもしれないが、プライバシーを重視するFacebookユーザーにとって最大の安心材料は、ユーザー自身が企業と話し合いを始めない限り、どの企業もユーザーに連絡を取ることができないという点だ。マーカス氏によると、これは「プラットフォームの完全性を維持する」のに役立つという。
マーカス氏は、Facebook Messengerの新たな取り組みを、返信不要のメール広告に例えています。「企業がメールを送ってくる場合、それはたいてい返信不要の広告です」とマーカス氏は言います。「私たちは、それに対してはるかに優れたユーザーエクスペリエンスを提供するための道筋を持っています。」
これらの新しいFacebook広告は、早ければ今週からユーザーに表示されるようになります。過去にMessengerで企業とやり取りしたことがある場合は、メッセージが届くようになっても驚かないでください。企業からメッセージを受け取った場合は、コメント欄で感想をお聞かせください。
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